TOP SIGNAL · 2026-10-25

話の途中で笑い、相づちを打つ。音声だけで学んだAI「Dessa」

話している途中で笑う。言いかけた映画の名前を補う。Blockが紹介した音声AI「Dessa」は、返事の言葉だけでなく、声の調子や会話の間も表す。公開された会話例に、海外の掲示板Redditで反応が集まっている。

文字に置き換えず、声から学ぶ

Blockによると、学習に使ったのは人間の会話音声だけ。文字や学習済みのモデルを土台にせず、一から作った。相手の声を聞きながら同時に話せるため、話が終わるのを待つだけでなく、途中で相づちを入れられる。

公式ページでは、人とAIが実際に話した録音を紹介している。声や話すタイミングはAIが選び、字幕は後から加えたという。

会話のデモを公開。利用は先行研究から

同社はMacBook Pro M4 Max以上で手元の端末上でも動くと説明する。現時点では一般向けに広く提供する段階ではなく、研究者への先行アクセスを案内している。

調査時、Redditの一つの投稿で494票を確認した。これは会話例への反応であり、誰にでも同じ品質で応答できると確認された数字ではない。

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WHAT IT MEANS · 鳥越康平

声のAIが、言葉の途中に入ってくる。

Dessaの会話例で目に留まるのは、相手が話し終わる前に笑ったり、相づちを打ったりするところ。返事の中身に加えて、「いつ返すか」に表情がある。

一言の「うん」で、続きを話しやすくなる。音声の体験には、そんな小さな動きがある。

今回のElevenLabsの音声翻訳も、会話が進んでいる間に、それぞれの言語で聞けるようにするもの。相談内容に合わせて、翻訳を始める速さを調整できる。

で、この二つを並べると、音声AIで作れる体験が少し具体的に見えてくる。説明の途中には短く反応する。言い直したら、その続きについてくる。言語が違っても、話の流れをつなぐ。

たとえば、商品を選ぶ相談。条件を全部言い終えてから回答を聞く形に加えて、迷いながら話し、途中で確かめ合い、候補を絞っていく形も設計できる。会話の途中まで、作り込めるようになる。

音声AIとの相談は、返答を受け取る体験から、話しながら考えを進める体験へ広がっていく。

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鳥越康平
AI SIGNAL / FOUNDER & CREATOR

鳥越 康平 |Kohei Torigoe

AIプロダクトアーキテクト

25年以上にわたり、UI/UXデザイン、プロダクト開発、事業開発に携わる。自身でも会社を創業し、100人規模の組織を経営。

現在は、AIを活用した新しいプロダクトの企画・設計・開発に取り組む。

AI Signalでは、最新のAI技術を実際に試しながら、新しいプロダクトの開発を通じて見えてきた発見や、AIが切り拓く未来の可能性を発信しています。

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